時代に迎合せず、こだわり続ける
トレンドに流されず、常に世の中を俯瞰。
譲らない、崩さない、妥協しない、
確固たる自分を持った男たちが、
その信念を、心の内を赤裸々に語る。
まったく新しい人生をはじめたいのであれば、ともすれば潔く諦めることもよいことなのかもしれません。でも、僕ぐらいの年齢になると、往生際が悪い方が、むしろ希望を持てる。まだまだこんなもんじゃないだろうって思いながら、僕も、スカパラのメンバー達も頑張っているような気がします。
そんなスタンスでいるためには、楽しむことが一番大切だと思います。楽しいことって、身体にも頭にもダイレクトに吸収することができるでしょう。音楽というものは、その最たるもの。譜面やコードを追うばかりではなく、まず耳で聞いて身体に染み込ませることが重要なんです。
僕は、練習がすごく好きなんですけど、結局やっていることが楽しいからこそ、長く続けられるんですよね。
そして、昨日よりも今日の方が、改良されていると実感することも大事だと思います。昨日までの必勝パターンにしがみついていると、ロクなことがない(笑)
新たなチャレンジをしていかないと、自分が腐っていっちゃう気がします。
若いミュージシャンとの交流や、まるで異なるジャンルのアーティストとのコラボレーションを積極的にしているのは、そのためです。
ひとつのことにしがみつく美学というのも素敵だとは思うんですが、同じことをやり続けながらも新しいものも積極的に取り入れてゆくほうが、やっていて面白いです。
自分自身についても同じだと思います。ボディメンテナンスは、まったくやっていない時期もあった(笑)。昔って、肌や髪のケアなんてやらない方がカッコいいって時代があったじゃないですか。そういうカッコいいを諦めていない男たちにこそ、マーロ 17は合うかもしれない。いざやりはじめて効果が実感できるとやるようになる。やってみたら、実は面白かった、楽しかったということってたくさんあるじゃないですか。信念があるけど柔軟、そしてユーモアのある人間がカッコいい男だと思うし、もちろん僕もそうでありたいです。時代によって価値観や美意識は変わるけど、そういう男であれたら、人生はいつでも楽しくて輝き続けていると思います。
1966年東京都生まれ。東京スカパラダイスオーケストラにて、バリトンサックス、フルート、ボーカル、そして作詞を担当。スカパラは2022年7月に幾田りらをゲストボーカルに迎えたニューシングル「Free Free Free feat.幾田りら」をリリース。11月からはTOUR 「Traveling Ska JAMboree 2022-2023」をスタートさせる。
Photograph : Hiro Kimura
Styling : Atsushi Okubo
Hair & Make : Go Takakusaki
Model : Atsushi Yanaka